6時間以上寝た人と、2時間だけ寝た人はどっちがクリエイティブなのか。
最近話題の睡眠負債についての話。
睡眠時間が6時間未満が続くと生産性が下がっていく、という話。だったらよく寝ないと、って思わされる。間違いなく研究結果なので正しいことなんだと思う。
ただ、クリエイティブにおいてどれだけこの話が比例するのか。そんなことを考えてみた。もちろん自分のことをクリエイティブだとは思ってはいない。
比較するのは講座で知り合った女性。今も一緒に通っている。彼女はれっきとしたクリエイターというかアーティストというか、そっちの畑の人。
兼業をかなりしている彼女。彼女曰く、だいたい平均睡眠時間は2時間程度だとか。4時間寝たら随分寝た方の部類に入るらしい。そんな彼女と、特段クリエイティブではないけど、そっちの方向を目指している僕がどっちが生産性がいいのかを比較してみた。
まずは睡眠時間。間違いなく僕の方が勝っている。寝ないとダメなタイプなので、8時間は寝てしまう。仕事を辞めた今は当然この時間は寝ている。彼女は上述のとおり、平均2時間の睡眠が普通の生活になっているとのこと。
続いて課題に向けられる時間。これも圧倒的に僕が勝っている。なにせ働いていないわけだから、やろうと思えばいくらでも課題に時間を割くことができる。だから当然講座中の今は、課題に全時間を割く。一方彼女は仕事をいくつも兼ねている。だから課題に向けることができる時間は少ない。同じ課題でも土曜が提出期限だとしたら、一週間のうちで木曜の段階で比較的僕は答えが見えつつある状態になる。ただ彼女は木曜の段階でもまだ手をつけられていないと言う。
そんな状態の中で、どっちが結果を出しているか。
当然時間をかけている人間の方が、時間をかけている分いいものができているような気もする。ただ実際は逆なのである。時間がないと言っている彼女の方が、圧倒的に完成度の高いアウトプットを出し評価されているのである。考える時間が有り余るほどあり、睡眠もしっかりとっている方は、さほど評価されない。
結局アウトプットだけに焦点を当てたパフォーマンスの良さを見たとき、さほど睡眠の問題は関係ないのである。いわんや同一のことに向けられる時間の差なんかは関係ない。
そもそも同一人物で比較していない段階でこの話は成り立たない。しかし、6時間は寝ている人間と2時間だけの人間、どっちの人間の方がクリエイティブなのかという問いに関しては、結局その人がどれだけクリエイティブなのかに依るのだと思う。
そう考えると自分が悲しくもなってくる。クリエイティブというものは時間をかければいいといったものではなく、短距離走のように瞬発的な、本能的に体が反応するかといった底力がどれくらいあるのかといったことなのかもしれない。
10年間サラリーマンをしていた人間には、やはりまだまだそういった力が足りないのだろう。同じことをしていたら追いつけない。より負荷をかけて底力を身につけないと。
と、こんな話の結末になりましたとさ。当たり前の結論になってしまい、すいません。。