ciccioneの日記

30歳を過ぎて見切りで会社を退職した人間が、再び収入を得るような仕事に就けるまでの日々を記録していきたい。

海外では気をつけろ!きっとその飲み物にはドラッグが入っているかも・・・

イタリアでクラブで遊んでいる時にドラッグを入れられた疑惑について。

もう高校の時にイタリア留学したのも、15年も昔の話になった。そんなに時間が経っても忘れられない出来事がたくさんある。

その中でも、きっとこんな経験をした人は多くはないだろう出来事の一つが、クラブで遊んでいるときにドラッグを入れられた疑惑という事件。

イタリア留学中はホームステイをしていた。だから夜遊びは基本的にストップがかかっていた。でも、夜遊びしたくなるのがこの年頃。日本での習慣が抜けきれずにいた自分は、友人に誘われクラブに遊びに行った。

もちろんそれは、友人の親が監視のもとという建前で。でも友人たちは、本当にお酒が飲める年頃だったから、送り迎えはしっかりあったのは事実である。ということは先に述べておく。

初めて行くクラブ。ガンガンなる音楽。ガッチガチに緊張している自分。ここは自分も軽くいっぱいレッドブル的なものをガソリンがわりに飲む。考えてみればソフトドリンクなんかあるわけもなく多分お酒(きっともう時効でしょう…)。

友人たちに誘われ、とにかく踊ってみる。なんともダンスが下手で音楽にのれない。んーでも、これも一つの経験とばかりに踊ってみる。そんなことを一時間ほどしている。もう随分汗まみれだ。これがイタリアの若者の夜か。

一旦休憩しようと、元の席に戻って、また飲みかけだったレッドブル的なものを飲む。暗い間接照明が当たる席。だから結局のところどれが自分の飲み物だったかいまいちよく分からない。とにかく踊っていると誰かしらと仲良くなるから、とりあえず近くにいる人と話したりもする。

ん?何か味が違うぞ・・・と気づけば良かったのだが、もはや場のテンションにつられてそんなことに気がつかない。

そして、さっき以上にテンションが上がって行く自分がいる。とにかく踊りまくる。周りも場を開けてくれて「ヒュー!」なんて言ってくれるから、高校時代に踊っていたロッキングなんかも披露しちゃったりする。記憶はしっかりあるのに、なぜか異様なハイテンション。

そんな夜を過ごし、2時くらいに帰宅。多分4時間くらい踊り狂っていた。絶対今日本でやれるかと言うともうやれない。やりたくない。

それで、疑惑が発覚したのが、その深夜。お酒なんて飲んでいない・・・はず。飲んでいても今大人になってリバースするくらいの量ではない。なのにゲーゲー吐き気がする。目眩がする。横になっても朦朧とする。なんだこの感覚は。この朦朧とし具合は絶対飲みすぎじゃない。

あっ・・・、飲み残しのものに何か入れられたか。とその瞬間に気づく。家族にはそんなことは話せない。明け方には、その朦朧感はなくなっていたが、帰ってから一時間ほどは一人でひっそり苦しんだ。

後日、友人にそのことを話す。そしたら

「やられたね」

と一言。だから飲み物は飲みかけにしないで、飲みきってから動かなきゃだめって言ったじゃん、と。そんな注意事項はあったっけか?ガンガン流れる音楽の中では会話もままならないから聞き取れなかったのかもしれない。

や、あれは確か飲みかけじゃなかったな。「お前最高だからおごるよ」と誰か知らない仲良くなった人に渡された飲み物を気軽に「ありがとう!」と言って受け取ったものだった。それを言い直したら、やっぱり

「やられたね」

と笑われた。自分の身を自分で守らねば。そんなことを思い知らされた。こんな身近にドラッグがあるとは・・・。あれはなかなかエキセントリックな経験だった。本当にドラッグだったのか、その真相は誰にも分からない。こんなドラッグ疑惑の話も、もう時効だろう。と思って書いてみた。

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