ciccioneの日記

30歳を過ぎて見切りで会社を退職した人間が、再び収入を得るような仕事に就けるまでの日々を記録していきたい。

本日は晴天なり。

父も結局は何も言ってこなかった。

「おー」

と言ったきり、何事もなかったようにお風呂に入り、食前にビールを飲んだ。久し振りに晩酌に付き合ったけど何も聞いてこない。会話をしてもなぜだか一旦母に話を振る。まぁ、この父のことだから私が部屋に上がった後にでも母に理由を聞くのだろう。

いつもそうだ。

しかし、お酒に弱い父は食後しばらくしたらニュースを見ながらうとうとしだした。こういう姿を見ていると、なんだか親も歳を取ったなと思う。

母の作るご飯はそれにしても美味しかった。口に合っているのだろう。それに比べ、自炊している料理は何とも味気ないと思う。長く一人暮らしをしていると、誰かのために作る訳でもないから手抜きになる。それにいつもお酒を飲むから、つまみのような料理にしかならない。

翌日、何となく実家に帰ってきて、一人暮らしとの違和感を最初感じていたものの、気づけば随分と寝てしまっていた。両親とも既に仕事で不在だった。

母がいつも家で焼いているパンを食べながら、何となく明日からのことを考える。せっかくの休みなのになぜか頭がそっちに働いてしまう。こんなに仕事バカになったのはいつからだろう。

特に予定もなく取った夏休み、どこ行くあてもなかった。まぁ天気がいいだけなによりだ。みなとみらいに買い物に行ったり、映画を見に行ったりしてもよかったけど、せっかく家に帰ってきたんだし、家でのんびりしよう。

でも、あれやこれや考えた挙句、結局のんびりの仕方がいまいち思いつかず、考えるのが面倒になったので、昔読んでいた本を持ち出し、厚めの服を着、屋上でビールを飲むことにした。

自分んちでしていることと変わらない。そんな情けなさにも似た背徳感を感じつつ、陽だまりの中のんびり過ごすことにした。

30過ぎの女が呑気なものだな、と我ながら思い苦笑した。