夏の儚さ
夏はどこか儚さがある。
こんなに1年の中で開放的になって、みんな自由になる季節なのに。
海、山、川、田舎に帰ればいつもよりも空気がうまい気がする。
都会の中においたって。うだるような暑さであっても、どこか楽しみがある。
水の冷たさ、ビールの美味さ、そんなことに限らず汗をかくことだって
不快のように感じて、「夏だー!」とどっか心の中で夏に心が踊る。
浴衣を見ると心がワクワクし、誘いがあれば虫が光に集まっていくように足取りも軽くなる。
でも、花火を見ると少しセンチになったり、仲間と集まった後もいつもよりも別れが惜しくなる。
何か音が遠くなっていくだけでも、やっぱり少し別れ惜しい何かを感じる。
夏が醸し出す熱の盛り上がりから、現実に引き戻される気分がどこかにあり、
それにどこか心が抵抗しようとしているからだろうか。
だから毎年、暑いとか言いながらも待ち遠しくて、去っていくのが惜しいのだろうか。
夏はなんだか儚い。
なんて、これからという時に名残惜しい感じの文を書いてどうすんだってーの。